そして自由になった@クソ社畜貧乏をからブログで稼いで自由になるまでの話
~そして自由になった~
もくじ
A-Side クソみたいな日常
「…ゥオエッ!」
……まただ。
壁を見つめながら、絶望感に押しっふされそうになる。
来てしまった。
月曜日だ。
また、始まってしまった。
胃が雑巾のように絞り上がる。
土曜日、日曜日は平気なのに、なぜ月曜日の朝になると俺の体はこんなにも言うことを聞かなくなててしまうのだろう。
今から仕事…。
たった、「それだけで事実」で強烈な吐き気がこみ上げる。
また、あの憂鬱な職場に出社しなくてはいけない。
仕事に行き、また家に帰ってきて床に着くまでの間、精神的に安息な時間が訪れないと想像したたけで唇が震える。
一体、俺がなにをしたというのか。
クソッたれの前職をあざ笑うかのように転職を成功させ、最高の未来を掴むはずだった。
心機一転、なにもかもうまくいくはずだった。
はずだったのに。
以前より体調がひどくなっている。
以前よりストレスを感じる。
以前より笑顔が減った。
いや、前職より給料はあがっているんだ あがっているんだ。
喜ぶべきなんた。
成功したはずなんだ。
自分に言って聞かせる。
でも、なんでこんなにも行きたくないんだ。
行きたくない。
行きたくない。
行きたくない。
行きたくない。
行きたくない。
体の芯から凍える気がする。
足、手が重く、自分の体とは思えないほど力が入らない。
反対に気づけば目の奥が熱くなる。
ダメだ。
こんなことで泣いてやるなよ。
メンタル激弱かよ。
自分で抑えようとするも吐き気と涙が止まらない。
トイレに駆け込む。
どうせなにも出ないことはわかっている。
でも止まらない。
トイレに向かって嗚咽する。
よだれか、胃液か、わからない。
ロから出てきた液体が糸をひき便器の表面にくっつく。
俺の人生は一体なんなんだろう……。
俺の身体は一体どうなってしまったんだろう……。
口をゆすぎ、重い身体にムチを打つように出勤する用意を始めた。
玄関を開けた。
あまりのまぶしさに、俺の体を刺す朝日にすらムカっとした。
B-Side 自分の中に芽生えた「救いたい気持ち」
よしと。
自分のサイトから、本日の分のメルマガが発送されたことを確認し、一息つく。
俺のサイト「そして自由になった。」
思いつきで決めたけど、なかなかいいタイトルだなぁ。
自画自賛してみる。
これで今日の仕事は終わり。
体を伸ばしながらふと時計を見ると11時45分。
ふむ、こりや最高だ。
とりあえず、ご飯にしよう。
席を立ち、一階に降りる。
いつもどおり、簡単に昼ごはんを作りはじめる。
勝手に一人バーベキューと名付けた。ピーマン、たまねぎ、ナスをザックリ切り、オリーブオイルを軽くたらし放り込む。
その後、豚ロースを投入。
豚肉がいい感じに焼けてきたら野菜も焼け終わっている。
時間も手間もかからないし、お金もそんなにかからないし、油で野菜を焼くと栄養吸収率もアップという一石二鳥ならぬ「一石三鳥」なナイス料理。
本でも出せるかな。
なんて冗談を一人で考えニヤケながら、煙が出てくるフライパンを見つめながらふと昔を思い出す。
過去の俺は、こんな健康にいいお昼ご飯をとっていたことがあっただろうか。
誰もいない家で一人頑張ったなぁ俺、と思いにふける。
過去の自分が頑張ったからこそ、今の俺がいる。
ちょっと哲学のようになってしまったが、単純に自分を誉めたい衝動に駆られた。
よくやったぞ。
以前の同僚は、まだ夜中まで働いているのだろうか?
残業をものともせす、プログラムを組み続けているのだろうか。
それでも評価されず、同僚とともに何時間もグチを言い続けているのだろうか?
急に背中に氷を入れられたかのようにゾッとする。
いまだにあの会社にいることを考えるだけで恐ろしくなる。
俺も、あの師匠の存在がなければ……。
……あれ?
ついにその時が来たんしゃないのか?
急に思いつく。
過去の俺と同し人間を助けてあげよう.。
突如、得体の知れない使命感に襲われる。
今日の仕事は終わりとしたのに、闘志がムクムクと湧いてきた。
お昼ご飯もそこそこにパソコンに向かう。
俺みたいな人間を増やせるかしれなし。
俺と同じ様に苦しんでいた社畜を救ってあげられるかもしれない。
今の俺なら。
その人が人生を変えることができたら……。
俺は感情のままキーボードを叩き続けた。
A-Side すがる思いで
今日は残業か…。
いや、言い方が間違っているか。
今日もいつも通り残業。
残業をしなかった日っていつだっけか。
思い出せない。
部署によっては早く帰っている人が目につく。
その同僚にはなんの罪もないが、はっきり言って目障りだ。
俺の視野に入らないように帰りやがれクソが。
……まあ俺は廊下側なので無理なのだが。
こんなつまらないことで怒っていた人間ではなかったのに。
自分の器がどんどん小さくなっていくのを感じる。
最近は通勤中に笑いながら歩いているヤツを見るだけで腹が立つようになってしまった。
普通、大人になったら穏やかになるんじゃなかったのか?
集中力が切れたので喫煙所に行く。
一本取り出しタバコに火をつけようとするとライターを落としてしまう。
チッ。
一人で舌をうつ。
なんにでもイライラしすぎて、自分がものを落としただけでイラっとするようになってしまった。
でも止まらない。
クセになってしまった。
いずれ上司にやってしまいそうで怖い。
まあ、やって、キレられたらキレられたでいいや。
キレ返してやる。
どうにでもなれ。
いつもこんな気持ちになる。
……はああ。
深い深いため息がでる。
黒い色がついているのではないか?
と自分でも思うくらいネガテイブな感情にあふれている。
そうこうしているポケットが震えだす。
取り出し、ディスプレイに表示される妻の番号を見ながら「今日も残業だよ……。」とテレパシーを送る。
ここで「了解」と画面に出てくれればいいのだが、当然、念じてもなにも伝わらない。
「今日も遅いの?」
と聞かれるだけでもイヤなので、説明するのに気が滅入る。
「はい。」
電話にでる。
「今日も遅いの?」
声だけで不機嫌なのがわかる。
「うん。ごめん。」
悪いことはしていないのだが気付けば口から出ていた。
なにに対して謝っているかよくわからない。
まだ子どもが保育園。
寝かせるのに大変なのは申し訳ないと思う。
しかし、仕事なんだ。生活のためなんだ。
お願い、わかってくれ。
と全部喋るのは疲れ過ぎていて面倒なので察してくれと言わんばかりの無言のメッセージを送る。
「本当に仕事?」
…
……?
………
…………
言葉の意味を理解するのに少し時間がかかる。
急に爆竹に火をつけたかのように頭に血が登る。
はっきり言って、浮気をしようなんて考えたこともない。
っていうかいつすんだよこんな働いてて。
自分の時間もねーのによ。
なんで好きでもない仕事でひたすら残業して、あげくの果てにただ仕事をしているだけで浮気を疑われなくてはいけないのだろうか。
こんな状態にならなきゃいけない仕事にも腹が立つ。
そして、こんなことを言われなきゃいけなことにも腹が立つ。
社会人になってから、楽しい思い出なんかあっただろうか?
一切思い出せないくらい、イヤな思い出しかない。
それらが全部圧縮して爆発したかのようだった。
「こっちだって好きでやってんじゃねーーんだよ!」
会社の喫煙室で一人怒鳴る。
怒鳴ったのは自分の口だったのをで終わってから気付いたほど大きい声が出た。
体が震える。
電話を切る。
廊下にいた営業課の上司がこちらをチラリと見るが、電話しているところを見て気づき移動した。
恥ずかしい。
バカみたいだ。
アホらしい。
たいして吸わずに燃え尽きてしまったタバコを見て舌打ちする。
クソもったいねぇ。
乱暴に新しいタバコを取り出し火をつける。
大きく吸い込む。
吐き出す。
まるで、タバコで自分の体を痛めつけるかのように煙を入れ続ける。
気付けばフィルターまで燃えていた。
火を消す。
また自分の机に戻る。
無限の地獄にも感じる会社の机に。
ーーー……
家に着くと妻も子ども達も寝ている。
当然だ。
もう夜中の二時。
ご飯を食べる気力もなく、着替える。
妻と子ども達の寝息を横目に、そうっと布団に潜り込む。
……疲れた。
心から疲れた。
なにか。
なにかストレス発散したい。
でも。
明日も仕事。
寝なくては。
そう頭で理解していても。
眠気はやってこない。
そりゃそうだ。
さっきまでギラギラに光っているディスプレイを見続けていたのだから。
疲れ切った脳みそにムチ打ってフル回転させていたのだから。
覚醒してしまっている。
明日も残業。
ここまで来ればわかりきったことだが。
そう考えるだけで全身の血をゆっくり抜かれていくような感覚に襲われる。
いやだ。
いやだ。
いやだ。
眠くなるまで。
という契約を自分とかわしスマホを見る。
金さえあれば。
金さえあれば……。
俺の人生は金さえあれば、変わるのに……。
ふと、ひとつのサイトを見つける。
「33歳で月収20万だった僕が副業で50万稼いだ話」
副業……。50万……。
うさん臭いという言葉では片付けられないほど怪しさ満点のタイトルだが、なぜか惹かれてしまう。
一体、どんな副業なんだろう。
どうせワンクリックがどうとか言うんだろ。
だまされねーからな。
警戒心を最大にした状態で読み進めると、プログを書いている人は、俺と同じIT業界の人間であることがわかった。
そして同じく残業まみれ。
子どもに理不尽に怒ってしまっていた状態から、副業を始め、あと数ヶ月で独立が決まっている……。
妻と子どもと幸せに暮らしている。
この人……。
俺じゃないか。
共感の嵐だった。
そして俺が欲しい人生を手に入れている。
うさん臭いし怖いけど……。
気が付けばメルマガ購読を申し込んでいた。
B-Side 支援する喜び
ふむふむ。
メルマガ新規購読者からのメールを確認する。
メルマガの特典を請求する際になんでもいいので一言ください、と記載しているためだ。
だが、サラっとした意見が多い。
特典をもうらうためだけの一言だと一目でわかる。
まあ、こんなもんか。
行動しないと意味ないけど、 このメルマガに登録した、というだけで他の人とは1ミリでも違うということに気づいて欲しい。
なにか変わればいいな。
また次のメールを開く。
珍しく、なかなかの長文だ。
開いた瞬間ギョッっとしてしまった。
というより、感情のまま書いたのだろう。
しかし、ちゃんとお礼も言えてるし、好感が持てる。
やはり、給料が少なくて困っているんだな。
精神的にかなりキツイことも伺える。
だよなぁ。
わかるよ。
まさに俺がそうだったんだから。
このメールに返信する。
どういう形であれ、俺が関わった人がなんらかの意識を変えて、成功できたら。
ヤバイ。
これはワクワクするわ。
キーボ「ードをガタガタと打ち込み、メールを送信する。
~数日後~
あの人から返信が来ている。
「ご返信ありがとうございます。 お返事頂けたのは初めてです。 がんばります。」
丁寧やなあ。
素直に関心する。
こんな真面目な人が報われないなんて。
やっぱり変な世の中だよ。
頑張って欲しい。
少なからず、この人は自分のカで小さい一歩を歩きだした。
とりあえす無料でもらえる商材を使って、頑張ってくださいと伝えた。
とりあえす行動してみること。
頑張って欲しいなぁ。
俺はノートパソコンを閉じ天井を見上げる。
A-Side 行動開始
返事が来た。
来ちゃったよ。
なんか、素直に嬉しかった。
今まで登録してみたメルマガは、どれも返信なんかなかった。
いや、メールの件数が多く返事は返せない、と記載してあるのだから不思議なことではない。
それに、見ず知らずのクソ貧乏でネガティブ人間のコメントなんぞにいちいち返信している暇はないのだろう。
この返信の仕方は自動返信のメールでもないし、明らかに自分が送信した内容について返信してくれている。
なんか……。ほんの少し救われた気がする。
こんな人もいるのか。
しかも無料でなにかくれたようだ。
無料で始めるアフィリエイト講座……。
「今はとにかく行動してみてください。応援しています。」
そうか。行動か。
こんなに吐きそうになっても。
うつの症状が出ても。
結局どんな精神状態になっても、会社は助けてくれるわけじゃない。
自分でなんとかしなくては。
自分でつかむんだ。
なんでもいい。
まずはやってみよう。
パソコン、買おう。
本当にお全がないけど……。
これは「消費」じゃない「投資」なんだ。
人生を変えるんだ。
よし。やるぞ。
少しずつでもいいんだ。
変えるんだ。
このクソみたいな状況を抜け出すんだ。
絶対だ。
いつまでもこんな状況なのはいやだ。
絶対にいやだ。
変えるんだ。
行動だ。
行動するんだ。
B-Side 成果発生の報告
数月後、数100人以上いたメルマガ読者。 そのすべてに連絡したが、結局返信があった人は20人程度。
やっぱりうさんくさいと思うのかな。
それにしても。
俺が今まで読んできた起業家の人のメルマガにも書いてトったけど、行動をおこさない人だらけって本当だったな。
「助けてください!」と自分の状況をつらつら書きつづるだけの人。
お金を貸してくださいという人。
教祖様のようにあがめてくる人。
自分もそういう状況だったから気持ち痛いほどわかる。
今すぐ現実から逃げ出したてしまいたい気持ちもわかる。
わかるんだけど……。
俺は「その人」に代わってあげられないんだよな。
結局、自分で行動をおこして、自分の人生を「自分の力で」変えてもらわないと意味ないんだよな。
仮に一緒に泳いで、肩を貸したとしても、その後海を一人で泳げるようにならないといけないんだよな。
でも、ほんのちょっとでも「行動しないとダメだよ。」なんて言うとすぐいなくなってしまう。
いや、そんなこと言われたら以前のでもイヤになる。
「うるせぇ。そんなことはわかってるんだ」
わかるんだけど…。
結局その人が行動するかしかない。
行動なんだよな。
いくらでも相談には乗ってあげられるんだけどな。
なんとなくむなしくなってしまう。
まあ仕方ない。
自分の人生があって。
その人が選んでいるんだから。
俺は全ての人の人生を変えれらるワケではない。
神ではないのだから。
ただの一人の人間なのだから。
冷酷なようで真理にたどりついたような心境になる。
と、画面に目を戻すとちょうど読んでいないメールに気づく。
「ありがとうございます.。無事、報酬が発生しました。ご報告まで。」
この前の人だ。
良かったなぁ。
気付けば自分の口角がグングン上がっていることに気が付いた。
うわ、なにこの感情。
この調子で頑張って欲しい。
俺は窓の外を見る。
あまりにいい天気なのと、いい気分になったので、ジョギングの用意を始めた。
A-Side 壁
いつものようにGmailから通知があり「no-reply」って誰なんだ?って思い、メールを開いたら、成果報酬が発生したメールだった。
画面をスクロールしながら思わず「よっしゃ!」と言った。
恐らく、30歳を超えてから一番大きいと言わんばかりのデカイ声を出して。
このまま、俺は理想の生活をするんだぁ!
ワクワクした。
心の底から嬉しさが上がってきて、ダンスなんか踊れないのに、とにかく踊りたい気分だった。
妄想が尽きなかった。
あれも買おう。
これも買おう。
仕事を辞めよう。
妻にも仕事を辞めてもらおう。
今しかない、子どもとの時間をたくさんとるんだ!
その成果が発生してから早三ケ月。
それ以降、全く音沙汰なし。
正直、自分でモチベーションが下がっているのがわかる。
いや、なんとかしなくてはいけない。
それはわかっている。
でも、本業が、少しずっ忙しくなっている。
いや、言い訳ばかりなのはわかっている。
でも、でも。
なにがいけないのかがわからない。
何が原因なのかがわからない。
自分に興味のある記事を新しく作り続けている。
記事は少しずつアップしている。
Googleのアナリティクスを開き、上位にある記事を少しずつリライトしている。
アイキャッチは順次変更している。
改善を続けている。
続けているんだ。
なのに。
なぜ?
わからない?
でも、聞く人がいない。
いや、お金さえあれば聞けるんだろうが。
俺にはその金すらない。
これで稼いでさえいれば。
稼いだ金で相談するのに。
クソっ。
気分転換にツィッターを見る。
「ついに月1万円達成しました!」
「アクセス一万PV達成しました!」
あークソが。
見なきゃ良かった。
こいつは自分のコメントで少しでもイヤな思いをすると考えなかったのか?
得体の知れない焦燥感に襲われる。
この人たちは稼ぎ始めているのに、俺はまだほんの少し… …。
もう、あんな会社行きたくないのに 。
一秒でも長く行きたくないのに。
どうして。
「やらなくちゃ」
「でも続けてもアクセスにそんな変化がない」
「今踏ん張らないと」
「成果に結びついているかがわからない」
「早く会社をやめたいんだ」
「そんなことはわかっているけど、もう疲れたから明日でよくない?」
自分の善と悪が戦いけているが、ことごとく悪が勝ち続ける。
精神的に不調な出来事が起きるたびに善が現れるが、体のだるさを言い訳に体む。
気付けば二ヶ月以上、更新をやめていた。
脳内だけはいっちょ前に起業家を気どり、やっていることは過去と変わっていない。
嫌悪感に押しつぶされそうになったが。
が、右手が勝手に起動したお笑い番組を見て現実逃避を始めていた。
B-Side 分かれ道
コンサルをした人が成果を出し続けているようだ。
なんだ、このなんとも言えない高揚感は?
めちゃくちゃ楽しいじゃないか!
自分のカで稼いだときとはまた違う次元のワクワク感。
一人の人生を良い方向に持っていくことができた達成感。
クセになるなんてもんじゃない。
やばいぞこれは。
もちろん、コンサルをする側として稼ぐ作業は続けている。
ハッキリ言って順調だ。
正のスパイラルと言っていいたろうか。
今まで学んできたこと、のすべての点が線になってつながっていく感覚がある。
やること、やること「あれか!」「こうか!」と学びに変わっていく。
新たな気付きの連続。
こんな感情を味わえるなんて夢にも思ってなかった。
メルマガを確認していると、ふと目に入る。
「お…あの人……」
成果が発生したと言っていたが、その後どうしただろうか。
「あれからどうでしようか?よろしければ、お返事待ってます」
特に期待せずにメールを出す。
~翌日~
メールに返信がある。
「わざわざありがとうございます。
実は……その後、成果に結びつかず、結果という結果が出ません。
そのため、正直言ってやる気が出ずに休んでしまっていました。
実際にコンサルをして頂いたのに申し訳ありません。」
むぅ。
そうだったのか。
惜しい。
惜しい。
すごく惜しい。
もったいない。
もったいないし。
気持ちが痛いほどわかる。
なぜなら。
自分もそうだったから。
わかるんだが。
ここ。
ここなんだよなあ。
我慢できす、嫌われる覚悟で指を動かす。
「ハッキリ言わせてください。
ここが勝負です。
多くの人はここで勝負を諦めます。
だから、ネットビジネスで稼げている人が少ないのです。
諦めなければ『負け』ではありません。
もう少し、踏ん張って頑張ってみてください。」
少し熱く言ってしまったか。
いつもはこんなこと言わないように心がけているのだが。
まあしかし、これでダメならそれまでだ。
そして。
これは自分への成め (いましめ)も含むな。
自分も何度諦めるところだったか。
でも、諦めなければ、終わらないんだよな。
よし。
俺も頑張ろう。
自分への気付きもくれたんだな。
俺は大きく深呼吸をし、自分の作業に戻ることにした。
A-Side もう一度
メールが届く。
すぐにその場で開く。
「諦めなければ『負け』ではない」か…。
スラムダンクの安西先生みたいたな。
「諦めたらそこで試合終了ですよ。」
バスケをしなくなって忘れていた気持ち。
あんなに繰り返し読んでたのに。
あんなに擦り切れるほど読んでいたのに。
「あれこそ名言中の名言だ!一生使える!」とか言ってたのに。
ひとつも自分の人生に生かせていないじゃないか。
ひとつも自分のために役立ててなかったじゃないか。
…。
……。
……。
……。
もう一度。
もう一度。
もう一度やるんだ。
諦めないんだ
絶対に。
B-Side 感謝
体の芯が熱くなり、こみ上げてくるものがある。
感動。
喜び。
興奮。
驚愕。
色々な感情が一気にごちゃまぜになる。
「ありがとうございます。
三ヶ月連続20万以上を達成することができました。
本当にありがとうございます。
全てあなたのおかげです。」
両方の拳を強く握りしめ、静かに高くつきあげる。
「っし!」
自分が家に一人なのを再確認して。
もう一度喜ぶために、今度は下に思いっきりふりかぶる。
「っしゃあ!」
やった。
よくやった。
おめでとう。
本当におめでとう。
心から言いたい。
自分が、自分の力でお金を稼いだ時とはまた違う感情。
なんて興奮するんだ。
なんて嬉しいんだ。
良かった。
この人が人生を変えると決意して。
実際に努力の末人生を変えて。
この人の家族をも幸せにすることができた。
俺はほんのちょっと力を貸しただけ。
実際、行動したのはこの人だから。
だけど、なんて嬉しいんだ。
おめでとう。
そして、ふと気づく。
この人は過去の自分にそっくりだなと。
そして、今、自分がこうして喜びを感じることができるのも。
紛れもなく、「過去の自分」が頑張ったからなんだなあ。
毎日早起きして。
ブログ記事更新した自分。
あのときの自分がいなかったら。
シンプルに今の自分はいなかった。
ちょっと哲学的になってしまったが。
歯を食いしばるような気持ちでやってきた。
絶対。絶対。絶対。
絶対稼ぐんだ。
絶対に稼ぐんだ。
ギラギラした気持ちをもって。
ここまで来れた。
ありがたい。
よく頑張ったよ。
過去の俺。
A-Side とある気持ち
最近の自分をなにかに例えるとするならば、とにかく「穏やか」だ。
そして「アグレッシブ」だ。
ここ最近は「何もしたくない、動きたくない」ということが全くなくなった。
むしろ、あたらしいことに挑戦したくてしょうがない。
朝起きた瞬間吐き気に襲われていた過去の自分が嘘のようだ。
クソ社畜でクソ貧乏だった時が遥か昔のようだ。
良かった。
幸せだ。
じんわり実感する。
またいつものように自分の机につく。
いつもの作業を開始。
いつもの見慣れたブログを開く。
「そして自由になった」
過去に「自由になる」と決めた通り、俺は自分の力で自由になれた。
いや、まだこれからだが、社畜からは解放されたんだ。
本日予定していた仕事をこなす。
よしと。
自分のサイトから、本日の分のメルマガが発送されたことを確認し、一息つく。
俺のサイト「そして自由になった。」
思いつきで決めたけど、なかなかいいタイトルだなぁ。
自画自賛してみる。
これで今日の仕事は終わり。
体を伸ばしながらふと時計を見ると11時45分。
ふむ、こりや最高だ。
とりあえず、ご飯にしよう。
勝手に一人バーベキューと名付けた。ピーマン、たまねぎ、ナスをザックリ切り、オリーブオイルを軽くたらし放り込む。
その後、豚ロースを投入。
豚肉がいい感じに焼けてきたら野菜も焼け終わっている。
時間も手間もかからないし、お金もそんなにかからないし、油で野菜を焼くと栄養吸収率もアップという一石二鳥ならぬ「一石三鳥」なナイス料理。
本でも出せるかな。
なんて冗談を一人で考えニヤケながら、煙が出てくるフライパンを見つめながらふと昔を思い出す。
過去の俺は、こんな健康にいいお昼ご飯をとっていたことがあっただろうか。
誰もいない家で一人頑張ったなぁ俺、と思いにふける。
過去の自分が頑張ったからこそ、今の俺がいる。
ちょっと哲学のようになってしまったが、単純に自分を誉めたい衝動に駆られた。
よくやったぞ。
以前の同僚は、まだ夜中まで働いているのだろうか?
残業をものともせす、プログラムを組み続けているのだろうか。
それでも評価されず、同僚とともに何時間もグチを言い続けているのだろうか?
急に背中に氷を入れられたかのようにゾッとする。
いまだにあの会社にいることを考えるだけで恐ろしくなる。
俺も、あの師匠の存在がなければ……。
……あれ?
ついにその時が来たんしゃないのか?
急に思いつく。
過去の俺と同し人間を助けてあげよう.。
突如、得体の知れない使命感に襲われる。
今日の仕事は終わりとしたのに、闘志がムクムクと湧いてきた。
お昼ご飯もそこそこにパソコンに向かう。
俺みたいな人間を増やせるかしれなし。
俺と同じ様に苦しんでいた社畜を救ってあげられるかもしれない。
今の俺なら。
その人が人生を変えることができたら……。
俺は感情のままキーボードを叩き続けた。
「そして自由になった」~あとがき~
「自由」になる。
とってもいい響きに聞こえて、実際どういうことなのかいまいちわからない。
けど、
「自由になるんだ。」
「この、クソみたいな日常を抜け出して、必ず自由になるんだ。」
って、なんかかっこよくないですか?
まぁ誰にも言いませんが(笑)
できたらやってるよとか言われるし(笑)
「自由」になるって。
働き方も自分で選んで。
一緒に働く人も選んで。
働く場所も選んで。
どういう人生でどういうふうに生きていくかを全て自分で選べるってことです。
というわけで、あなたが今、自分の人生をクソみたいに感じているのであれば。
今すぐ「自由」になるご決断をされてみてはいかかでしょうか?
クソの状態でいっくら待ってても、クソの状態はクソのままです。
誰も、助けてくれません。
自分のことは、自分しか助けることができません。
一緒に頑張りましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
「そして自由になった」管理人 ヒロタロウ