お金なくてしんどくて手首にカッター押し付けたら予想以上の血で草w
お金なさすぎて手首切ったら想定範囲外で引いた話
大学生には簡単にはなれなかった。
高校の時、心理カウンセラーになりたいと思った。
当時、悩みに悩んでネット上の悩み相談掲示板をよく見ていた。
友達に相談するのが苦手だった私は何度それに助けられたことか。
そして自分のつたない経験を生かし逆に答えてあげることもあった。
なぜかとても楽しいと思えた。
そこから人の心に興味を持った。
カウンセラーになり人の悩みを解決してあげる存在になりたいと思った。
そして私は心理学を学べる大学を必死で探した。
私は工業高校だったので通常の試験では受けられない。
AO入試で受けた。
面接を2回した。
作文も2回提出した。
苦手な作文だったが、一生懸命乗り越えた。
面接では人のことをワザとイライラさせてくる教授がいたが、無事合格することができた。
しかし、ここでもお金の問題にぶつかる。
私立の大学受験のため、入学金だけで50万以上。
そんな金はウチにはなかった。
「そんなお金ないよ」と親に言われた。
必死で受けて合格したのに。
私の兄は専門学校に進学したものの、既に退学していた。
それで困り果てていた両親。
父親は「家から通える距離でいいから自分の好きな進路を選びなさい。」とか言ってたから受けたのに。
「合格通知」が来たものの、1週間以上悩み続けた。
そして。
すでに2月頃だったので、就職は間に合わないと思いフリーターになる決意をした。
その決意と伝えると、「もう払っておいたから入学しなさい」と言われた。
バイトするつもりだったので逆に何だよ…思った。
しかし、当然月々の支払いできないので奨学金を借りることが決定。
そして親の配慮により月3万円を奨学金から残り3万私のバイト代から出ると言う話になった。
今でも思うが、社会人でも3万円は大金だ。
それを払えと言われた。
がんばって払うためにバイトをした。
大学生となるとさすがに高校生の時よりはもらえたが、それでもバイト代の半分以上がなくなる生活。
何もできない。
欲しいものは買えない。
お金なんかクソッタレだ。
クソだクソだ。
クソの塊だ。
いつもバイトしてもバイトしても奨学金で消えてしまう。
何のために生きてるかわからない。
いつも愚痴っていた。
もうすぐ給料日だという話を同じバイト仲間としていた。
奨学金、ローン、携帯、カードローン払っておしまいだ、あーバイト代意味ないなー残らないなーといつも言っていた。
「もっと楽しいことを考えた方がいいですよ」と後輩に言われる始末だった。
バイトでは、ガソリン入れてもらう他に洗車オイル交換タイヤなどをやってもらうとその分お金が多くもらえた。
しかし私は売るのが苦手ったので全く上がらなかった。
そのため高校時代とそんなに変わりがなかった。
ガソリンタンクの水を抜く液体が800円で売られてるやつを誰が買うんだろう?私はいつも思っていた。
自分だったら100%買わないと思って。
そんなもの客に売れるわけがない。
そしてそのバイト中に今でも覚えてるクソみたいなお客がいた。
自分の車乗ってきたそのクソみたいな客はほんとに、クソで、車を濡れたタオルで拭いてくれと言われた。
そんなサービスはないし洗うなら洗車をしますか?
とやんわり伝えたら「お前らみたいなやつは上から言われたこと『はい』と聞いてやってればればいいんだ」と言いやがった。
頭に血が上った。
しかしここで問題を起こしてバイトをやめることになってしまうと月々の給料がもらず生活できなくなってしまうのでガマンするしかなかった。
今でも覚えてると言う事よほど悔しかったんだろう。
本当にそんなことを平気で言う奴はバナナの皮ですっころんでひざすりむけ。
闇討ちしてやろうか。
こいつをなんとしてでもバイトと関係ない時に後ろから襲ってやろうか、それぐらい頭にきた。
店長にこのことを相談してみた。
聞いたらやんわりと断るしか方法はないと言われた。
結局金があって権力のある奴がふんぞり返って得するだけのクソ腐った世の中だと思った。
もっと金が欲しくなったのでコンビニのバイトと掛け持ちをした。
するとまぁ朝起きられない。
21時から朝5時まで。
帰ってからすぐしたくして出発しなくてはいけないのに、風呂で寝てしまうことが多々あった。
いつも疲れ切っていて何のために生きてるか本当にわからなかった。
朝起きて学校に行き、すぐ帰ってバイト。
大学の友達と遊んでた記憶なんかほとんどない。
本末転倒なんてもんじゃない。
コンビニバイトでは年末年始の出席の件が張り紙されていた。
しかしよくわからなかったので無視していたら説明なしで時給が670円位になっていた。
給与明細を見て頭に血が上ったのを覚えている。
深夜料金の時給が欲しくて深夜働いていたのに、最低賃金で朝まで働く理由はないのですぐやめた。
今はもうないコンビニだが前を通るとムカムカする。
友達は働き出している友達が多かったので、遊ぶとなると、お酒を飲みそのままカラオケに。
そんないつもお金があるはずないため、キャッシングした。
そのほかお昼代がないとかキャッシングがクセになってしまい気付けば10万以上借金していた。
深夜なので1200円以上もらえる。
夜から朝日が出るまでの間にスーパーひたすら商品の数を数え続けるというバイト。
そこに面接に行ったときに、そこの人間はクズ野郎だった。
「人間の身だしなみが大切だから、合格したければ 今すぐ 髪を切ってください」
とハサミを手渡された。
トイレの鏡の前動けなくなった。
なんで俺はこんなことしているんだろう。
お金のため。
でも、なんでこんな思いしなきゃいけないんだ。
あいつをぶっ飛ばして帰るか?
何度も頭をよぎった。
でも…でも…お金が…。
悔しい。
悔しくてたまらなかった。
人一倍髪に気を使ってたのに。
あいつの顔は今でも忘れない。
本当にくたばってくれ。
彼女は高校卒業してすぐ働きに出ることになった。
この辺から全くもって問題なかった2人の関係にどんどん亀裂が入ることになる。
原因はもちろん私にとってお金でしかない。
働きだしお金に余裕のある彼女。
彼女は好きなものたくさん買っていた。
よくわからない値段高い値段の服。
そして仕事終わりに会う約束をするとご飯を一緒に食べる。
私はもちろんお金がないので遠慮すると「出してあげるから好きなもの食べなよ」と言う彼女。
彼女におごってもらうわけにいかないので、いつも断っていた。
そして食べないと言う選択肢をしていてが、「私だけ食べないなんて嫌だよ」と言われ仕方なく1番安いものを頼んで食べていた。
家に帰ってもご飯があるわけではないが、こんなところでご飯をいつも食べていてはお金がもたない。
借金まみれになってしまう。
いつも我慢していたしかしほぼ毎日遊んでいたのでそれもうまくいかずいつもおごってもらう羽目になってしまった。
いつしかそれに甘えるようになった。
私は特にでも言わず食べ続けてしまった。
ある日彼女に「お礼くらいは言って欲しいな」と言われた。
泣きながら土下座をした。
申し訳ない。
情けない。
一緒にはいたい。
けどお金はない。
どこにも行けない。
でもお金はない。
稼ぐ時間はない。
どうしていいかわからない。
食べたくない状況も許してくれたらいいのにと思った。
そこから早く結婚したいと思うか彼女と就職もしていないために何も描けない私との差がどんどん広がっていくことになる。
大学の友達は車の免許代を親にもらう奴らばかり。
なんでそんなことが起きる。
ありえない。
自分なんかはバイクのローンと一緒に免許代も組み込むと言う方法で何とか車の免許を取得する。
自分で払っている俺はなんでこんなに苦しまなきゃいけないんだ。
大学に行ってもその思いが強くなる一方だった。
マジで信じられない。
親の車を乗っていいと言われ親の乗っていた。
しかし、これまた親の車のセンスがなく、しかもマニュアル。
あるだけいいだろう、と思うかもしれないが、それなりの年頃の男の子、そして車がないと生活は難しい車社会の地域に住んでいたため、車はその人のステータスだった。
特に友達は新車で車を買うような年頃。
オデッセイ。ランクル。セルシオ。かっこいい車に乗り出す友達。
友達お前の車で一緒に遊びに行きたくないと言った。
もちろん軽い冗談かもしれないが、ものすごく嫌だった。
俺だって好きで乗ってんじゃねーよと思っていた。
結局金だ。
金だ。
金なんだ。
俺の悩みの全ては「金」で解決できるんだ。
いつもいつも金だ。
金があれば解決することばかり。
お金さえあれば、
なんで俺にお金がない?
ある日彼女と結婚の話をしていた。
私の煮え切らない態度にいつもイライラしていたのだろう。
私の主張はいつも一貫していた。
働きだしてもいないのに、未来を描くことができない、と。
もちろん結婚はしたいし、絶対するつもりでいた。
間違いなく持っていた。
しかし、その日のお金すらまともに稼げていないクソが、コンビニでろくにご飯も買えないような金のないクソみたいな生活をしてるやつが、
何年も先の就職もしていない先の事、お給料はどれほどもらって月どれほどの額をもらって家賃はこれくらいであそこらへんに住んで、なんて、
そんな未来を描けるわけがなかった。
いつも喧嘩していた。
喧嘩しても喧嘩しても何も解決しない。
何も前に進まない。
何も収まらない。
いつしか行き場のない怒りは自分に当たるようになっていた。
最初は自分の腹を殴りつけた。腹筋を硬直させると何回も殴りやすかった。
次は太ももを殴りつけてる。
太ももは終わった後に若干歩きにくくなる感じがハマった。
何度も何度も何度も何度も殴りつける。
なんでこうなるなんだ!
俺ばかり!
金さえあれば!
明日このまま太ももが痛くなって…とかまったく考えた事はない。
イライラして仕方がなかった。
もう狂っていた。
車のなかで叫びながら自分の体を殴り続けた。
今までしていなかったタバコも吸った。
段々慣れてきてしまったので物足りなくなってしまい、自分の顔を何度もひっぱたくような。
意識が軽くはじけ飛ぶ感じが良かった。
色々考えなくて済む。
彼女との電話で全く伝わらない自分の気持ちに。
嫌気が差しどうしていいか分からなくなり自分の顔を思い切り叩いた。
何度も何度も発狂しながら。
軽く意識が飛び目の前が一瞬真っ暗になったりする感覚がやみつきになる。
その後は自分の頭をこぶしで何度も叩いたりした。
これらがクセになると更に物足りなった。
ケンカして電話を切ったあと、たまたますぐ近くにあったハサミを手にとりそのまま自分の左手に何度も突き刺した。
吐き気がこみあげる。
無印良品のハサミは先端が多少丸くできていて、そこまで血は出なかった。
鈍痛では無い、 今までにない鋭い痛みだったのでこれまたクセになった。
左手の皮膚を何度も何度もさし、血が出るまで何度も突き刺した。
そのままスライドするようなにした。
皮をひきずった。
左手から左のひじまで一気にひきずった。皮がめくれ上がって、全身の毛穴がグワッと開いてじんわり汗ばむ感じ。
なぜか血がじんわり出てくるところを見ると落ち着いた。
このときだけは、生きている気がしていたのだろう。
こんなクソみたいなことやっても何の意味もないとわかっていた。
しかしもうどうしていいかかわからない。
誰にも相談できないし、誰も助けてもらえない。
結局家にお金がないからだから。
家のせいにしていた。
自分ではない、誰かのせいにしていた。
お金がないからだ…自分の運命をひたすら乗呪っていた。
またある日ケンカが終わらない。
彼女の目の前で何度もハサミを自分の手に振り下ろす。
止められてもそれをはねのけでやっていた。
しかしその時ふとバイトで使っていたカッターが目に入った。
もうどうなっても良いと思い、そのカッターナイフを勢い良く取り出して、刃を全部取り出して自分の手首におしつけた。
思っていた以上の血が出て自分で引いてしまった。
自分の手首が真っ赤になる。
今までは血を見ることで「生」を感じていた。
今回はシンプルに「死」を感じた。
とたんに冷静になり病院に行ってぬってもらう。
なんて間抜けな光景なんだ。
ぬってもらいながら、なんで生きてるんだろうと思う。
自分の血で汚れたTシャツ。
病院に連れてってもらうお金もないので結局彼女に払ってもらうという意味のわかんないクソ状態。
しかも仕事を休ませてしまった。
生きてる価値がないほんとに思う。
その後からは、時にできた傷を見せるのが嫌だった。
しかし、腕時計では隠し切れないので、いいこと閃いた。
フライパンを熱々に熱して、傷の部分を火傷にしようと思った。
結果は大失敗だった。
フライパンの熱しが足りなかったのか、大きく水ぶくれになっただけだった。
大して変化がなかった。
もう諦めた。
その傷を授業受けてる時に友達にチラチラ見られるのは辛かった。
卒業間近に奨学金の説明会に行くとセルシオは新車で買える位の借金が溜まっていた。
借りていたんだから当然だが、社会人になっても毎月2万円以上も払わなくてはいけないなんて。
なんでこんなに差が出るんだろう。
奨学金の説明を受けにいった友達達の中でも私がトップだった。
全くバイトもせず親のお金だけでしかも仕送りももらっている奴もいるのにこの差は何だと思った。
結局金に振り回されっぱなしの人生だった。